児童書・YA・ライトノベル・ジュニア小説など、子ども〜10代向けの本のレビューをデリバリーします。児童書ブロガー、学校図書館司書、本好きな子ども、子ども本好きな大人などが、おすすめ本を紹介します。

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15

1月

2012

電子書籍「ライトノベル化する児童文学」公開しました

 

電子書籍版、ブクログのパブーで公開しました。

 

iPadやKindleなどの電子書籍リーダーや、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンで読めます。

1冊100円ですが、PCで読むより、お手軽にラクに読めるのでおすすめです。

試し読みページもあるので、ぜひどうぞ!

 

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06

1月

2012

アンネ・フランクをたずねて

ナチスの迫害によって、若くしてこの世を去ったアンネ・フランク。彼女を敬愛し、「アンネの日記」を愛読書としてきた著者が、そのゆかりの人々や土地をたずねて書き下ろしたノンフィクションです。

 

本書は「アンネ・フランクの記憶」(小川洋子 角川文庫/1998年刊)をもとに、同著者によって少年少女向けに新たに再編されました。 再編本ということで、取材時期の関係により、現在は故人となったアンネゆかりの人々も登場しています。しかし、本書を刊行するにあたって著者の小川さんは、2010年にアウシュビッツを再訪し、それをまとめたものが若干ながら加筆されています。

隠れ家生活という辛い毎日を前向きに生きたアンネ・フランクという一人の少女を、ナチスの暗く、残酷な時代背景と共に追っていきます。要所に「アンネの日記」にある言葉を用いつつ、小川さんならではの女性らしい視点でアンネを分析しつつ話は進みます。


取材で訪れたゆかりの人々へのインタビューや、各所へ足を運び、生の空気を感じたからこそ出来る貴重なレポートは大変意義のあるものです。思わず顔を背けたくなるような歴史の惨状にも、決して目を背けずに受け止めるという著者の姿勢がとても印象的に描かれています。そして、読者もそれを史実として受け止め学ぶことによって、たくさんのことを本書は訴えかけてくれると思います。

原本の「アンネの日記」と一緒に読むのがベストなのかもしれませんが、本書単独でも十分楽しめる内容になっています。それは本書が「アンネの日記」のガイド本的役割を果たしているとともに、ナチスやその時代背景に関する優れた資料としての役割も兼ねているからです。わかりやすい言葉で書かれているので、「アンネの日記」の導入本という形で本書を活用するのもいいかもしれません。

(kawaguchi)


アンネ・フランクをたずねて』
小川 洋子 (著), 吉野 朔実 (イラスト)  角川つばさ文庫  2011年12月

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28

12月

2011

【特集:2011年のベスト本】YA*cafeでおすすめされていた本-その2

引き続き、YA*cafeでみなさんがおすすめしていた本をご紹介します!

秘密の道をぬけて

ロニー ショッター (著), 中村 悦子 (イラスト), 千葉 茂樹 (翻訳) 

あすなろ書房  2004年

 

夜の闇からあらわれた黒人の一家。偶然目をさましたアマンダは、おとなたちの“秘密”を知ってしまう。いったいその秘密とは…。逃亡奴隷を助けた一家の物語。(「BOOK」データベースより)

ぼく、カギをのんじゃった!―もう、ジョーイったら!〈1〉

ジャック ギャントス (著), 前沢 明枝 (翻訳) 

徳間書店  2007年


ジョーイは小学四年生の男の子。いつも考えるより先に行動してしまい、騒ぎをおこしてばかり。悪気はないのに、どうしてもじっとしていることができず、まわりから「問題児」だと思われている。幼いときに別れたきりだったお母さんがもどってきて、新しい生活がはじまったのもつかのま、教室で事故をおこして、クラスの女の子にケガをさせてしまい、しばらくの間、「特別支援センター」にかようことになった。もう、もとの学校にはもどれないかもしれない、と落ちこむジョーイ。ところが、支援センターはジョーイが想像していたようなこわい場所ではなかった。自分に合った治療やカウンセリングを受けたジョーイは、考え方や行動を少しずつ自分でコントロールできるようになり…。個性豊かな少年の内面を、ユーモアあふれる筆致でこまやかにすくいとった、一気に惹きこまれる物語。全米図書賞最終候補作。小学校中・高学年から。(「BOOK」データベースより)

 

半分の月がのぼる空

橋本 紡 (著), 山本 ケイジ (イラスト)

電撃文庫 2003年


いきなり入院した。僕にとってはちょっと早い冬休みみたいなもんだ。病院には同い年の里香って子がいた。彼女はわがままだった。まるで王女さまのようだった。でも、そんな里香のわがままは必然だったんだ…。里香は時々、黙り込む。砲台山をじっと見つめていたりする。僕がそばにいても完全無視だ。いつの日か、僕の手は彼女に届くんだろうか?彼女を望む場所につれていってあげられるんだろうか―?第4回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞の橋本紡が贈る期待の新シリーズ第一弾(「BOOK」データベースより)

 

ハーモニー

伊藤 計劃 (著)  

ハヤカワ文庫 2010年 

 

21世紀後半、「大災禍」と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア”。そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した―それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰にただひとり死んだはずの少女の影を見る―『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。第30回日本SF大賞受賞、「ベストSF2009」第1位、第40回星雲賞日本長編部門受賞作。 (「BOOK」データベースより)

 

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26

12月

2011

【特集:2011年のベスト本】YA*cafeでおすすめされていた本-その1

以前参加した、YA作品の読書会「YA*cafe」。今回はおすすめのYA作品を1、2冊を持ち寄って集まるとのことで、行ってきました。新刊既刊、児童書一般書さまざまで、YAの入り口からみなさん面白い読書体験に広がっているんだな、と実感しましたよ!

参加したみなさんのおすすめ作品を、ランダムにご紹介していきます。

 

フォスターさんの郵便配達

エリアセル・カンシーノ=著, 猫野ぺすか=イラスト, 宇野和美=訳 偕成社 2010年

 

つい、うそばかりついて、学校にも行かない少年ペリーコ、村にただひとりのイギリス人フォスターさん。ふたりの出会いは、ペリーコの世界を大きく変えていく。一九六〇年代スペイン、海辺の村を舞台にえがかれるだれもが共感する、みずみずしい成長の物語。スペイン実力派作家のアランダール賞受賞作。小学校高学年から。(「BOOK」データベースより)

 

ダーウィンと出会った夏 

ジャクリーン ケリー (著),  斎藤 倫子 (翻訳)  ほるぷ出版  2011年

 

1899年、新世紀を目前にしたテキサスの田舎町。11歳のキャルパーニアは、変わり者のおじいちゃんの「共同研究者」となり、実験や観察をかさねるうち、しだいに科学のおもしろさにひかれていきますが…。ニューベリー賞オナー作。(「BOOK」データベースより)

 

 

怪盗ジバコ

北 杜夫  文春文庫(新装板)2009年


一国の国家予算を超える盗みを働き、地球上に足跡の及ばざるところは皆無。明智小五郎やジェームズ・ボンドさえも翻弄する正体不明の大怪盗、ジバコ。彼の超人的かつ「1万ドルを盗むのに10万ドルをかける」少々フシギな活躍を描いた、北杜夫のユーモア小説における代表作(「BOOK」データベースより)

 

 

きらきら 

谷川 俊太郎 (著), 吉田 六郎 (写真) アリス館  2008年

 

*CD付き写真絵本です

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23

12月

2011

怪物はささやく

この物語には二人の著者がいます。

2006年に『A Swift Pure Cry』で鮮烈なデビューを果たし、その後児童文学を4作残しながらも早世したシヴォーン・ダウド。彼女の原案をもとに、カーネギー賞受賞作家でもあるパトリック・ネスが彼女からバトンを引き継いで作品化しました。

 

物語はある夜、13歳の主人公コナーのもとにイチイの木の姿をした怪物が現れるところからはじまります。最初は“いつものおそろしい夢”だと思っていたコナーも、それがどうも今回は違うということに気づきます。怪物は「わたしが三つの物語を語り終えたら、今度はおまえが四つ目の物語をわたしに話すのだ。おまえはかならず話す…そのためにこのわたしを呼んだのだから」と言います。

 

主人公も読者も、この時点では怪物の言っている意味がよくわかりません。物語を語る?そこに一体どんな意図があるのか?しかし物語が進むにつれて、怪物の存在や語られる物語、“いつものおそろしい夢”の正体がおぼろげながら徐々に見えはじめてきます。

 

怪物の語る3つの暗示に満ちた物語。それらは現実の世界での出来事にもリンクしていて、コナーはそこに自らの期待・願望をも込めるようになります。しかし突きつけられるのは残酷な現実…。納得のいかないまま、今度は自分が物語を語る番になります。4つ目の物語は必ず真実でないといけません。しかし、この4つ目の物語を語るコナーは悪戦苦闘します。自分では決して受け入れたくない真実、しかしその葛藤を必死に乗り越えようとするコナー。その成長の軌跡が儚くも美しい姿で描かれています。


重病に苦しむ母とアメリカで再婚相手の家族と暮らす父親。そんなコナーの置かれている家庭環境を背景に物語は進みます。学校ではいじめに合い、唯一の理解者であった幼なじみとはすれ違ってしまう…。やり場のない怒りや哀しみ。思春期特有の繊細な心の動きが、複雑に絡み合いながらも一つの真理に向かって突き進むストーリー展開は圧巻です。各所に散りばめられた、暗く、荒々しく、悲壮に満ちたモノトーンのイラストも、この作品の世界観を大いに引き立ててくれています。創作に一年を費やしたというジム・ケイの仕事もこの作品の大きな立役者です。

 

本の帯にもある『喪失と浄化の物語』という言葉がやはりピッタリの作品だと思います。ラストにある、哀しくも、しかし美しいシーンの秀逸さは、やはり各所に散りばめられた伏線がしっかりとクライマックスで噛み合うことによって成せる業だと思います。そしてそれがまたうまい具合に作品の余韻として、いつまでも心地よく尾を引いてくれる仕掛けにもなっているのではないかと思います。      (kawaguchi)


怪物はささやく

パトリック ネス著, シヴォーン ダウド原案  池田 真紀子訳

あすなろ書房 2011年11月

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20

12月

2011

【特集:2011年のベスト本】『この世のおわり』

今年の始めに一度レビューをアップしたのですが、1冊となるとこれかも...ということで再掲します!

 

キリスト教の終末論を柱に、この世の終わりを食い止めようとする修道士と吟遊詩人、不思議な少女の3人がヨーロッパを旅する、壮大な物語。『漂泊の王の伝説』で日本でも注目されたスペインの女性作家、ラウラ・ガジェゴ・ガルシアが20歳の時に書き上げたデビュー作です。

主人公たちは、世界を救うために必要な3つの宝石「時間軸」を探す旅に出ますが、それを阻む闇の秘密結社や強欲な権力者との手に汗握る攻防を繰り広げます。か弱く書物に夢中で修道士のミシェルと、たくましく世事に長けている吟遊詩人マティウス、独立心旺盛な少女ルシアという3人の絶妙なバランス、歴史ファンタジーや冒険物語としての面白さなどはもちろんですが、非常に魅力に感じたのは、懐の深さ、柔軟性のようなものです。

本作も、先に翻訳された『漂泊の王の伝説』もスペインの児童文学賞「バルコ・デ・バポール児童文学賞」受賞ということで、日本でも“名作児童文学”的な扱いなのか、ハードカバーA5版の児童書サイズで、格調高い表紙になっているのが、少し残念。手に取るハードルも高そうですよね。主人公含めキャラクターが秀逸で、せめて表紙でイラスト化したらいいのに、と思います。マティウスの連れているオオカミ犬シリウス含め、主人公たちの姿は、ライトノベル好きな日本の若者にも受けそうな印象です。

(makio)

 

『この世のおわり』

ラウラ・ガジェゴ・ガルシア作 松下直弘訳(偕成社)2010年10月

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09

12月

2011

【特集:2011年のベスト本】『天遊ー蘭学の架け橋となった男ー』ほか

twitterより、@ERIGO30さんからのおすすめを紹介します!

 

今のところ日本の創作でベストだと『天遊』でしょうか。『シーラカンスとぼくらの冒険』『セキタン!』岩瀬さん新刊、『パンプキン!』『メン!』那須さんの三部作も外せないところ、難しいです。

  天游ー蘭学の架け橋となった男ー

作:中川なをみ/画:こしだミカ

くもん出版 1,470円(税込) 2011年11月


中天游(1782~1825)は、江戸時代後期の大坂の蘭医学者。天游の学問に対する一途な姿勢や妻のさだを心から愛する純真な性格、同時に天游と周りの者たちの蘭学に対する熱情と熱き師弟・友情関係。自然科学など蘭学の新たな分野を切りひらいた中天游の天下一幸せな物語。

(出版社商品情報より)

 

シーラカンスとぼくらの冒険

歌代 朔 (著), 町田 尚子 (イラスト) 

あかね書房  1,365円 2011年9月


地下鉄に乗りこんだシーラカンスは、まぼろしか、妖怪か…!?幼なじみのアキラと、自由研究で調べはじめたマコト。謎を解き、「師匠」と呼んでシーラカンスと友だちになった二人は、一緒に冒険に出かけることになり―。忘れられないひと夏の、友情と冒険の物語。

(「BOOK」データベースより)

 

 

セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー

須藤 靖貴 (著) 

講談社  1,470円 2011年9月  


中3の夏、おれの目の前に現れた男はいきなり、「力士になったらどうかな」と言いやがった。相撲なんで1ミリも興味がないのに―。シコふんでチャンコ食べて、からだごとぶつかる青春記。

(「BOOK」データベースより)

 

 

 

 

メン!ふたりの剣

 開 隆人 (著), 高田 桂(絵)

そうえん社  998円 2011年10月

 

「メン!」シリーズ完結編!新たなるライバル登場の「はじまり」の物語。わたしたちの剣道に、終わりはない。

(「BOOK」データベースより)

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